原田知世 09 … 知世ちゃんロック化計画【雨のプラネタリウム】


Review

1986年6月にリリースされた知世嬢9枚目のシングル。トヨタカローラのCMソング。

厳密に言えば、前作の「どうしてますか」でロックの片鱗を見せていたが、一般的にはこの曲から俗に言う「知世ちゃんロック化計画」がスタートする認識になる。

作家陣には当時おニャン子一連の楽曲で稼ぎまくり、我が世の春を謳歌していた黄金コンビ「秋元康ー後藤次利」を起用。おニャン子人気にあやかって、ちゃっかり低迷している売上を回復させようと起用に選んだのは知らないけど。

アップテンポの楽曲に覆い被さるように溢れ出す、ヒステリックなストリングスの大洪水と、それに対して冷静沈着に奏でるシンセとの壮絶なバトルが展開されるのは、正直「ちょっとやりすぎじゃね?」とも思ってしまうが、楽曲をハードなものにするならばこのくらい仰々しい方がむしろ清々しい。知世嬢の歌唱については「線が細い」点は正直否めないながらも、凛とした、それでいて芯がしっかりしている歌いっぷりをかましてくれる。
なお、作家陣が全く同じなのが影響しているのか、この曲を聞くと「その子嬢」の影が無性にチラついてくる。「悲しい夜を止めて」なんか本当まんまで双子のようだしな。

ちなみにこの曲、1985年の堀ちえみのシングルコンペで落された曲とのこと。
堀ちえみが歌う曲としては方向性が違うのは分かるが、こんな素晴らしい曲を捨ててまで「わっしょい」をシングルに切る当時の関係者のセンスは全く分からない狂気の沙汰。


Chart

歌番組にも積極的に出演して「歌手、原田知世」を大々的にアピールするも、残念ながら期待された以上のセールスは望めなかった。ベストテンも2週20位から11位の間に顔を覗かせて速攻圏外へ。

当時の原田知世ファンにとっては、求めているものとはあまりにも乖離しているからな、この曲。受け入れ難かったんだろう。



Memories

厳密に言えばこの曲、全くロックしていない。ロックに最低限必要なエッセンスであるディストーションギターさえも入っていない。アップテンポな楽曲に分厚いストリングスとシンセをデコレートした単なるポップスである。このようなタイプの楽曲を、今まで「のほほ~ん」といったミディアムテンポばかり歌ってきた知世嬢が歌うからこそ「ロック」の所以たるものと勝手に解釈している。

先入観がなければすっと入る曲だが、今までの知世嬢のイメージを以って聞くと前作以上に抱いているイメージが崩壊したことは予想内のこと。


雨のプラネタリウム/原田知世
B面:赤いパンプス
発売日:1986年6月21日
発売元:CBSソニー

<O社>
・最高位:12位
・売上:81,950枚

<ザ・ベストテン>
・最高位:17位
・ベストテン登場:なし
・ベスト20登場:2週
・最高獲得得点:3,897点

<ザ・ベストテン推移(折れ線グラフ)>
・1986.07.03 18位 3,666点
・1986.07.10 17位 3,897点

※関連動画はこちらから。




Score

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