うしろゆびさされ組 04 … 夏の終りにぜひ聞きたい【渚の『・・・・・』】


Review

1986年8月にリリースされたうしろゆび4枚目のシングル。
説明するのも面倒に感じるが、引き続きA面B面それぞれ「ハイスクール奇面組」のオープニング、エンディングテーマ曲である。

前々作が「先走り」、前作がもうまんま「下着」という究極にエロ全開なタイトルで、青少年達を股間をくすぐりまくったシングルに対して、今回のタイトルはというと … う~ん、謎。といっても、過ぎ去った夏を惜しみつつ、秋の気配が漂う夕暮れの海岸にて2人波打ち際で「・・・・・」、つまり昔の言葉で言うならABCのことを暗に秘めているんだろ!ということは容易に分かってしまうわけで。
いずれにせよおニャン子ブランドと奇面組のタイアップがなければ、ただの色物キワモノ路線で自爆していただろう。

ここで楽曲的に注目してみると、冒頭やサビラストにおける3・3・7拍子の導入や、最後を「やってられないわ」で言い切るあたりにうしろゆびらしさを感じるものの、曲全体的には当り障りのない、直球な歌謡ポップスに仕上がっている。メジャーコードとマイナーコードを巧みに使い分けて、疾走感を感じさせながらも、どこか寂し気でウェットな表情も纏っているあたりが夏の終り、晩夏の雰囲気を思わせる。

そして何よりも、この曲はハモリ担当であるゆうゆの実力にもっと注目すべき点。シャープ(#)が7つも付いてしまう非常に音程の取りずらい調を、高井さんが歌う主旋律に釣られずにしっかりハモリを見せる点は、もっと評価されても良いと思う。後年ソロデビューしたようにソロでやっていく実力はもちろんあるが、こういった「小技」を効かせられるのがゆうゆの強みでもある。


Chart

レコードセールスは、この時期のおニャン子関連のシングルでは断トツのトップ。
本体を含めた他の関連シングルが、軒並みリリースする度に売上が漸減する中、ほぼ前作と同枚数の売上(厳密には2,000枚ほど微増)。

やはり人気アニメのタイアップは強い。ファン層のメインである中高生どころか、俺達小学生までもしっかりと巻き込んだ人気の証しである。そして当然のように、当時の指定席である初登場首位に無事着席。

一方でベストテンにおいては … 本当不遇すぎ。テレビ局同士が喧嘩状態にあったのも一因だが、それにしてもあまりにも露骨過ぎる過小評価に憮然。このくらいの売上で人気アニメのタイアップシングルなら最高位が3位、獲得得点が8,000点超え、通算5週ランクインでも全然おかしくはない。

論より証拠。松本での公開放送があった週、まるで事前に図ったかのように『5位⇒14位』へと急落し圏外へ。この時の観客からの壮絶なブーイングが全てを物語っている。



Memories

俺の周りではデビュー曲と同等、またはそれ以上の知名度があるこの曲。他のうしろゆびの楽曲は知らなくてもこの曲は知っている、聞いたことがある、という同級生や後輩も当時多数いた。個人的にもうしろゆびの中では永遠にNo.1の位置。

後年、ゆうゆがテレビ番組で当時のうしろゆびの内情をかなり深いところまで暴露していたのだが、こういうことは止めてほしかった。後に元同僚達がこぞって「もう時効だよね!」と言わんばかりにテレビで裏話を披露するわけだが … 誰とは言わないけれど本当にあの「草履」だけは許せん … って言ってるし、俺。

その点一切メディアを使って悪口を言わない渡辺美奈代は本当に素晴らしいと思う。「Hanakoの結婚」までシングル買って応援した甲斐があるってものだ。


渚の『・・・・・』/ うしろゆびさされ組
B面;のっとおんりぃ ばっとおるそう
発売日:1986年8月27日
発売元:キャニオン

<O社>
・最高位:1位
・売上:232,490枚

<ザ・ベストテン>
・最高位:5位
・ベストテン登場:2週
・ベスト20登場:5週
・最高獲得得点:7,096点

<ザ・ベストテン推移(折れ線グラフ)>
・1986.09.11 11位 6,395点
・1986.09.18 11位 6,227点
・1986.09.25 10位 6,529点
・1986.10.02 05位 7,096点
・1986.10.09 14位 4,663点

※関連動画はこちらから。






Score

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