河合その子 07 … ヨーロピアンクラシカルの集大成【JESSY】


Review

1987年6月に発売された7作目のシングル。
ちなみにその子嬢にとっては、最後のトップテンヒットシングルになった。

この曲、とにかく重いんだよね。
名曲であることには変わりないけれど、シングルで切るにはかなり勇気が要る冒険だったと思う。

アップテンポが続いていた楽曲から一転して、今作はグッとテンポを落とした落ち着いたシックな楽曲。荘厳に粛々と進んでいく葬列を彷彿させる一定のリズムを刻むビートに、後に台頭する「ゴス」の要素を纏ったオーケストレーションと言えば良いのであろうか。

ストリングスやオーボエ、ティンパニといったオーケストラ部隊の生音に、キラキラ光るような旋律を奏でるシンセの音色、要所で楽曲を締める働きをするディストーションギター、重厚なコーラスワークといった、ある意味入れられるものを全部入れてみました的なごった煮状態のアレンジに負けないくらいに、その子嬢の歌唱は力強く声量も豊かで、「しゃくれ」も多用している。
歌番組でこの曲を披露するその子嬢の姿に、もはや「元おニャン子」の影は全く見えなかった。

そして何よりもこの曲、サビまではバックの演奏がシャッフルビートを刻む中、歌メロはシャッフルしない「平メロ」といった、かなりハイレベルな技巧を必要とする歌メロ。これをさらりと歌い退けてしまう辺り、幼少から育まれてきたその子嬢の音楽的センスの素養が垣間見れる。


Chart

「JESSY」と同日に発売されたのが、新田恵利の「サーカス・ロマンス」。
おニャン子初の同門対決となった戦いは、レコードセールスもベストテンも、圧倒的にその子嬢に軍配が上がる。
その子嬢のことよりも、当時を知っている者としては新田恵利の著しい人気凋落に茫然としたけど。

レコードセールスは前作に引き続き、最高位3位。売上はやや微減したおおよそ8万枚。
ここで今まで続いていた売上低下が緩やかなものになり、若干落ち着きを見せるのだが、結局次作でベストテン陥落、売上は前作より半減以下になってしまうけど …

ベストテンにおいても前作同様に、最高位7位。但し獲得得点は前作よりもアップしている。以降の推移も前作よりは成績が良い。ちなみに2週目の獲得得点である「5,597点」は、運が良ければベストテンにランクインできるレベル。
そしてレコードセールス同様に、その子嬢にとって今作が10位以内最後のランクインとなってしまった。



Memories

永田ルリルリによる「おニャン子解散宣言」を経て、おニャン子ファイナルへと向かう時期。最初期メンバーによるソロシングルが、軒並み壊滅的な人気低下に襲われる中で、1週ながらもベストテンにランクインするというその子嬢の根強い人気、そして最初期メンバーとしての意地を見せつけた。

ちなみにベストテンにランクインされた週に、元同僚である高井さんの「情熱れいんぼう」が2週目、10位にランクインして出演。2人が仲良さげに談笑する姿をテレビで見て「やっぱ初期メン最高だよな!」と絶叫したのは、多分俺だけではないはず。

最後に一言。
ルックスは相変わらず最強に美しいんだけど、この頃のその子嬢、痩せすぎだよ …



JESSY/河合その子
B面:赤道を越えたサマセットモーム
発売日:1987年6月17日
発売元:CBSソニー

<O社>
・最高位:3位
・売上:78,070枚

<ザ・ベストテン>
・最高位:7位
・ベストテン登場:1週
・ベスト20登場:3週
・最高獲得得点:6,933点

<ザ・ベストテン推移(折れ線グラフ)>
・1987.07.02 07位 6,933点
・1987.07.09 11位 5,597点
・1987.07.16 16位 4.362点

※関連動画はこちらから。




Score

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07_jessy_score

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