「桃色学園都市宣言!!」 … Wiki大先生によると、夕ニャンの後番組として放送されたとのことだが、一体この番組を知っている御人はどれだけいらっしゃるのか。少なくても俺は全く見た記憶がない。そして、この番組のテーマソングとして流れていたのが、今回紹介する工藤静香のセカンドシングル「Again」である。
ちなみにこの番組のテーマソング、実に色々なジャンルの歌手やバンドが担当している。今に続くビッグネームの方々から、UP-BEAT、GWINKO、仲村知夏、そしてある意味強烈なインパクトを残してアイドル界からフェードアウトしていった、伝説の80年代アイドル小沢なつきといった、実に幅広いラインナップの面々が担当している。ここら辺にジクジク疼いてしまう方とは、美味い酒を酌み交わしながら深夜まで語り明かせそうなので、ご連絡、お待ちしております。
ヤンキーな工藤静香は「Again」まで
インパクトの塊のような「禁断のテレパシー」と「抱いてくれたらいいのに」の間に位置する「Again」は、世間一般の認知度は、どうしても前後のシングルよりは劣ってしまう。現にセレクションタイプでリリースされた過去のベスト盤では、選から漏れることも多々あった。しかし、ヤンキー時代の工藤静香を締めくくる曲として、地味ながらもキラっと光る良曲だ。
最も、うしろ髪のセカンドシングル「あなたを知りたい」から一貫して似たような楽曲が続いているが、これは予め、工藤静香がメインで歌唱することを前提として制作されたものだと推測できる。「あなたを知りたい」「禁断のテレパシー」「メビウスの恋人」そして「Again」、4作ともビートの効いたマイナーチューンであり、キー(調)も「メビウスの恋人」が1つ上がったへ短調(Fm)以外、あとの3曲は全てホ短調(Em)と同じ調である。根本的な曲の大元はほぼ一緒であり、アレンジで上手く曲の差別化を図っているのだ。
女性アイドルに厳しい時代だった、1987年秋冬におけるザ・ベストテン
「Again」がリリースされた頃、ヒットチャートの首位を独走していたのは、ジャニーズ史上最強のグループとの声も高いあの7人組だった。その7人組が放った名曲「ガラスの十代」と「SHOW ME」「はいからさんが通る」が、約一ヶ月もの間ベスト3を独占していた、1987年冬のザ・ベストテンにおいて、特に一部のS旧やA級を除く多数の女性アイドルが、数ヶ月前まで当たり前のようにランクインしていたのが、この時期を前後にしてベストテンにランクインを逃している。
それが最も顕著に表れたのが、言う間でもなく元おニャン子組。勢いに乗っていた工藤静香や、抜群の安定した人気を保ち、リリースタイミングにも恵まれていた高井麻巳子以外、この時期にリリースされた元おニャン子組のシングルが、ベストテンから陥落している。そんな中で、通算4週のランクイン、ベストテンから陥落後も、2週連続で11位をキープした「Again」は、大健闘といえる成績を残したと思う。
楽曲レビュー
1.Again
O社最高位は3位。早速指定席から漏れることになってしまうが、最終的な売上は前作「禁断のテレパシー」から微増している。前作に比べればギターの主張が強い、よりロック的なアプローチを試みたが、大元は「禁断のテレパシー」も「Again」も双子のような楽曲である。
2.if
こちらもA面同様に同系統のタイプの楽曲だが、キーが全く違うだけでこうも印象が違ってくるというもの。サビにおけるコーラスの「ナッシンツキャーッチ」が耳にこびり付いた、意表をつくサビのメロディーが印象的だ。

楽曲基本データ
・タイトル:Again
・発売日:1987年12月2日
・作詞:秋元康
・作曲:後藤次利
・編曲:後藤次利
・O社最高位:3位 売上:158,730枚
・ベストテン最高位:6位 最高獲得点:6,793点